巡礼3日目(Mansilla de las Mulas→Leon:20.0km)
この日は13時にレオンの大聖堂前で中高の同級生と合流、それからサンティアゴまで一緒に歩いていく。
そのためにMansilla de las Mulasの町を早めに出ていく。
朝早くでとても寒く人通りも少ない、今回の旅の中で2番目に早かった出発。
街を抜ければ該当もなく辺りは真っ暗、懐中電灯を手に持ちながら道を歩いていく。
ちなみにこの日は月曜日で初めてのスペインでの平日、いままで土日のぐーたらした生活しか見ていなかったけれど、こんな朝早くから道を車が走っていて実は怠けてるだけではなかった?(失礼
また怖いのがこの道、この暗さで横の道の制限速度が100km/hなところ。
吹っ飛ばされそうで無茶苦茶怖い
出発から1時間半ほど経ち太陽が昇って辺りが明るくなったところで朝ごはんを食べる。
昨日買っておいた水とパンを食べる。
バックに入らないのでリュックの脇につるして置いたらキンキンに冷えていて歯に染みる。
歩き始めてすぐに立派な橋の近くの巡礼者用の橋を渡る。
どうやら橋は狭く車専用のよう。
実はこの橋1週間後にレストランに貼ってあった巡礼路にある橋ポスターにも登場する有名な橋だったみたい。
また少し歩くと町を通り過ぎる。
この町は東西に延びており道を歩いていると後ろから太陽が昇ってくる。
この日の出は巡礼の中でも指折りの美しさだった。
どんどん歩いていくとレオンの手前にあるなだらかな丘をぐんぐん登っていく。
想像していた乾燥した大地をどこまでも歩いてくthe巡礼路っていう感じの道で思わずそれっぽい写真を撮ってみた。
このあたりで髪がモジャモジャの日焼けで顔を真っ赤にしたおじさんがサンダルをリュックのベルトにぶら下げながらこちらに歩いてくる。
思わず声をかけると、「サンティアゴ、ムシア、フィニステラを回ってきて今は家に帰るところだよ」と。家がどこだかは分からないけれどとんでもない距離を歩いていることは分かった。巡礼中印象に残った巡礼者の一人
ほぼ丘を登りきるとこの先超えてくであろう山々が西の遠くに見える
歩いてきたほうを見てももうスタートした町は見えそうにない
こんなに長距離を歩く経験は初めてでなんだかすごい
その直後電信柱に猫探してます‼のポスターが張られてる
このポスターはレオンの街中まで(ここから5kmほど)張られていて飼い主さんもこの猫ちゃんに愛が深いんだな~と見つかるといいね
丘を登りきるとレオンの町が見えてくる。
2日前に通り過ぎた街だけど50kmを歩いてきただけでとても感動する。
少し丘を下ればレオンの大聖堂も見えてきた!
まだまだ遠くに感じる。
丘をどこまでも下っていくとレオンと同じに見えていたけれど川を隔てて名前が異なる街に入る。
この町の巡礼路沿いの教会でスタンプをもらう。
実はこの日道中どこの教会も開いておらずスタンプを一つももらえないでいたので一安心。
この教会のおじさんがとっても優しくてレオンでの過ごし方、絶対に行くべき場所、お勧めの泊まる場所を教えてくれる。
でも全部スペイン語だけどジェスチャーとマップの指差しで意外と意味が分かる。さらに、今は工事中でこの先の巡礼路が通行止めらしく回り道するからこっちに行くんだよって教えてくれた。
あと、こういうところには寄せ書きもあって見ていると2週間前に日本人が通り過ぎたみたい。
外に出て来た道を戻って教会の写真を撮ろうとすると中からおじさんが出てきて「そっちじゃないよ‼‼こっちに行くんだよ!」ってたぶん叫んでくる。
OK!って叫んでおとなしく言われたほうに向かう。
ついにレオンに橋を渡り入る。
川岸においてあるベンチではおじさんが4人並んでおしゃべりをしていてとっても平和な感じ。
ずんずん町の中心の旧市街に向けて歩いていく。
昨日までの二日間の町と比べると大都会ですごーい!ビルだ!マンションだ!っていう感想しか出てこない。
旧市街のメインストリートに出ると、なんだかんだ歩くのがつらかったし2日前に来たところから電車で20分走ったところからから帰ってきただけなのに感動して涙が出てくる。
そしてレオンの大聖堂とご対面
雲一つない青空に尖塔が映える